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  • 執筆者の写真Simon Yoh

教会のオルガン


2021.9.22

教会の音楽にはオルガンが広く使われている。オルガンの音色は優しくて好きだ。

わたしがプロテスタントの信徒だったころの、ある教会でのこと。

奏楽は2人のオルガニストが担当していた。女性のSさんと男性のFさん。

同じ曲でもSさんが弾く場合とFさんが弾く場合で違った雰囲気があった。Sさんは音がどこか固く、聴いていて知らず知らずからだが緊張している。一方Fさんの場合はそんなことは無く、ゆったりとした気持ちでいられた。オルガンに門外漢の私には何がどう違うのか説明できない。

またわたしの母教会である別のプロテスタント系教会でのこと。

高価なパイプオルガンを購入した。

パイプオルガンの導入は長い間信徒たちの、と言うより教会全体の夢だったから、広い場所を確保できないことを承知の上で献金を募り、ついに導入にこぎつけた。そのパイプオルガンは祭壇の後ろに据えられることになった。祭壇の真後ろで、牧師よりやや高い位置に奏楽者が会衆に背を向けて座る姿が見える。つまり礼拝中は説教する牧師と奏楽者の背中を常に見つめることとなった。

それだけならまだいいのだが、何しろパイプオルガンは大音響だ。荘厳さはここに極まれり、といったところ。礼拝に出席した私は圧倒する音響に耐えきれず、聖堂を後にした。

奏楽は控えめで穏やかなのがいい。

いま私が籍を置くカトリック教会の聖堂は十分な広さがあり、祭壇のまわりもゆったりとしている。祭壇から少し離れたところに設置されているオルガンは電動で、電子オルガンと言うべきかな。パイプオルガンの音色が出るもので、音色は優しく、体がコチコチになることはない。

もちろん奏者の演奏が素晴らしいからだと思いますが。

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